タテハゼ葺きと、瓦棒葺きの取り合い

CASE 05

実例納まり

「異なる屋根勾配」「異なるピッチ」の組合わせの

納まり、雨仕舞いを知りたい!

異なる屋根勾配、屋根種類の混在での納まり

屋根は建築物の外観印象を左右する、重要なデザイン箇所です。
そのような理由から、排水性などの機能性と、シンボリックな意匠を両立するために、屋根の途中で勾配を変えたり、ときには途中から屋根の種類を変える場合があります。

右記はそのような事例の建物で、屋根の上方は「たて葺きのラインを際立たせ」、下方では「防水性を重視した」低勾配で、屋根のラインも細かくしたいとの案件です。

異なる屋根の取り合いは、デザイン上の理由、機能上の理由から多くありますが、意外と納まりの具体的な情報が少なく、本案件でも
「瓦棒葺きとタテハゼ葺き、本体ピッチやキャップ山高、勾配も異なるので、納まりや雨仕舞が不明なので心配」
とご相談を頂き、最終的に左図の納まり図面となりました。
また、本建物は高所屋根のため、施工後のメンテナンスをいかに少なくするかも、必須条件でした。

屋根取り合い部の施工写真

屋根詳細設計では、「雨仕舞」と「メンテナンス性」を考慮し、
瓦棒葺き屋根とタテハゼ葺き屋根の境界部分に大きな役物を設けました。

この役物は、屋根勾配の切り替えはもちろんですが、
勾配の急な上方の屋根から流れ落ちてくる雨水の緩衝地帯の役割も持たせています。
上流からの水流の強い雨水を、大型役物の上を流す事により水流を整え、
下方の緩勾配のタテハゼ葺き屋根誘導し、万が一の漏水を防ぐ雨仕舞としました。

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